言葉のカタチ

言葉にならないものをカタチにしよう

太宰府天満宮から縁結びの宝満宮竃門神社へ

太宰府天満宮の境内に、竃門神社の御守りの授与所やおみくじが設けられていて、竃門神社の存在は知っていましたが行ったことがありませんでした。

ですので今回、太宰府天満宮に参拝した後、竃門神社にお参りすることにしました。

太宰府天満宮本殿奥へ向かうと、梅が青い実をつけていました。
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お石茶屋の上にあるお石トンネルを抜けて県道578号線に出ます。
お石トンネルは出口が見えている短いトンネルですが、中はちょっと空気が違うようで足早に通り抜けました。
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この578号線は広い道ですので、この道なりに緩やかな上り坂を歩いて行くと、20分~30分程度で宝満宮竃門神社に着きます。

が、ここは歩かず、車かコミュニティバスをお勧めします。
私はさほど歩くことは苦になりませんが、太宰府天満宮から竃門神社までの道は、私以外には歩いている人がいませんでした。
広くてきれいな道ですし車の往来はあるのですが、20分間誰にも行き合わないのは少々寂しかったです。

気持ちのいい風が吹いて、周りの自然に目を遣りながら歩くのも良かったのですが、参拝が目的ならば普通に車で行った方がいいでしょう。

コミュニティバス西鉄太宰府駅を出て、正面のロータリーではなく、左手にある福岡銀行の建物の前のバス停から出ています。
バスなら約10分で竃門神社に着きます。

背後には緑濃い宝満山が聳える竃門神社。
カエデや桜の葉が重なり合う階段を上っていきます。
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途中、式部稲荷社に参拝。
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さらに階段を上ると本殿と大きな楠が目に入ります。
極彩色の太宰府天満宮とは対照的に、ほとんど色のない清々しい木の色だけの社殿は、落ち着いて気品のあるたたずまいでした。
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竃門神社の主祭神玉依姫命です。
日本神話では海神の娘で、豊玉姫の妹として語られます。本来は霊(たま)の憑(よ)りつく巫女をさす普通名詞で、祭祀でそのような役割を果たした巫女の神格化とされています。

霊(たま)の憑(よ)りつく、魂(たま)を引き寄せるというところから、恋愛だけではなく様々なご縁を結ぶ、縁結びの神様とされるようです。

境内は明るく開けていて、とても気持ちのいい神社です。この時期、楠やカエデの緑が美しく、さらに楠の葉擦れの音が心地良く、目も耳も幸福でした。

境内には他に五穀社、夢想権之助神社、須佐神社があります。

 

五穀社は五穀(米・粟・稗・麦・豆)の五穀の豊穣と殖産増福の守護神をお祀りしています。
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夢想権之助神社は神道夢想流杖術の流祖だそうです。杖術というのは剣のかわりに杖を武器とする武術です。

須佐神社の祭神は須佐之男命。
須佐之男命には櫛名田姫を妻に迎える際に歌われたという「八雲立つ 出雲八重垣妻籠みに 八重垣作るその八重垣を」のように、縁を結ぶ神社にふさわしい神話があります。
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目を閉じて歩いて、もう一方の石にたどり着くと恋が叶うという愛敬(あいけい)の石。
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好きな人な大切な人との再会を願うと叶うという再会(さいかち)の木。サイカチノキはマメ科の植物で実がなります。
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神様を招き、良縁、幸福を招くとされる招霊(おがたま)の木。オガタマノキモクレン科の常緑樹で香りの良い花を咲かせます。
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顔を映し心の内面を洗い清めて神前で祈ると願いが叶うという水鏡。

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お札・お守り授与所はガラス張りの近代的なデザインですが、連なる社務所や参集殿の古来の落ち着いた建物と調和してしていました。
お守りも数多く、持っていたくなるようなデザインのものがあります。

今回、竃門神社で「恋守り むすびの糸」を、太宰府天満宮で「夢守り 叶糸(かないと)」を受けました。
グッズではないのに、両方揃えたくなるうえ、お守りに見えないので身につけやすいデザインです。
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竃門神社の「恋守り」はサイカチの実を模していて、再会や縁結び、まだ見ぬ人との出逢いを祈って身につけるもの。

太宰府天満宮の「夢守り」は仕事や学業他、家族、友人の願いなど、梅の花が開くかのごとく志す夢が叶うようにと身につけるもの。

 

「恋守り」「夢守り」とも、初穂料は1500円です。お守りにしては少々お高めですが、それでも欲しくなるあたり、神社も色々と考えてるなあ、と感心させられました。あくまでも心の問題ですが(笑)

 

できれば宝満山にも登りたかったのですが、竃門神社まで歩いて登って少々息が切れたので、登山は日を改めることにしました。

美しい緑に溢れたこの時期に竃門神社にお参りできたのは、とても幸運でした。