言葉のカタチ

言葉にならないものをカタチにしよう

ベランダに謎の花びらが。

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今朝ベランダに出てみると、あちこちに桜の花びらが落ちていました。

 

昨夜からの雨で花びらは濡れていましたが、傷もなくまだ散ったばかりのきれいなものでした。

ゆうべから風も強かったので、風で散った桜がベランダに舞い落ちたのなら謎でも何でもなく、「風雅だな」で済むのですが、我が家の近くには桜の木はないのです。

どこからきたの???

・・・というのが謎なのです。

 

以前から我が家のベランダには、時々不思議なものが落ちているのですが(アボカドの種やフライドチキンの骨や何かの実など)、それは十中八九近くに居るカラスの仕業だと思います。

でも、カラスが桜の花びらを撒くのは多分無理・・・

 

あれこれ考えているうちに、桜の花びらについて昔のことを思い出しました。二十年近くも前でしょうか。私もずいぶん若かった頃です。

ちょうど今頃の時期、勤めていた会社の外勤の人たちが事務所に戻ってきて「お土産があるよ!」と70Lの大きなゴミ袋を差し出しました。

袋の半分ほどに何かが入っているように見えるのですが、なにせゴミ袋です。

おそるおそる覗いてみると、中身は傷もない綺麗なたくさんの桜の花びらでした。

「桜の名所で、駐車場にたくさん積ってたから」

と、わざわざ手で掬って持ち帰ってきてくれたのでした。

 

会社のあるビルの隣の公園でも、反対隣りの学校でも桜は満開でしたが、掌に掬えるほどの花びらは落ちていません。

その場にいたみんなが若かったので、桜の花びらを手に手に掬っては「すごいね」「きれいだね」としばらく盛り上がったのですが、さてその花びらをどうするか。

ゴミとして捨てるのはあまりにももったいない。

 

「よし、撒こう!」

 

誰が言い出したのだったか、ビルの6階の非常階段から私たちは数人でユーミンの「春よ、来い」を歌いながら、桜の花びらを撒きました。

風に乗って花びらは綺麗に舞って地上にゆっくり降り注ぎました。

 

ちょうど公園の桜も、学校の桜も同じように舞い散っていたので、地上を歩く人がわざわざ上を見上げない限りは、人が撒いているとは思わなかったでしょう。

まあ、本当は撒いてはいけないんですが・・・(苦笑)

 

時間を空けて何度かに分けて花びらを撒き、全部撒いたのか、あるいはある程度で止めたのかは覚えていません。

 

でも、撒いた桜が、風に舞うのを上から見た光景は今でも忘れられません。

 

 

・・・ということで、我が家のベランダの桜も、ひょっとしてマンションの上階の人が撒いた?

かと思ったのですが、昨日は花びらは落ちておらず、昨夜からはずっと雨が降っており、雨の中花びらを撒くこともないだろうし、まして雨の中ではベランダ全体に花びらがひらひら落ちたりはしないでしょう。

 

というわけで、謎は解明されていないのですが、昔の楽しい記憶を思い出したことで、今日のところは良しとしようと思います。

 

でも、ものすごく気になる・・・