言葉のカタチ

言葉にならないものをカタチにしよう

光の道だけじゃない宮地嶽神社

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数年前、CMで有名になった「光の道」の見られる福岡の宮地嶽神社を参拝してきました。

参道から階段を上り、楼門をくぐると正面には日本一の大注連縄が目に入ります。

大注連縄がかかった拝殿の左奥には、形の良い宮地岳がそびえています。
新緑のグラデーションに、ところどころ薄紫のヤマフジの色が交じって、力漲る山の姿にまず圧倒されます。
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本殿の奥には、奥の宮八社がありこれをすべて巡れば大願が成就するといわれているそうです。
この八社のひとつ不動神社が、日本最大級の巨石古墳で国の指定史跡になっており、私はここを見たくて宮地嶽神社にやってきました。

石室は六世紀末から七世紀始めのものといわれており、刀装具、馬具など数百点が出土しています。石室は高さ、幅ともに5メートルを超す石を積み重ねて造られているそうで、それ程の巨石を海を見下ろす小高い場所にまで幾つもの引き上げ石室を造り、豪華な副葬品とともに葬られたのは一体どういう人物だったのか。想像が膨らみます。
古墳発掘を機に不動神社として祀り、現在も古墳内部が社となっています。
奥まで入ることは出来ませんが、入り口からある程度奥まで見通すことができました。
内部は撮影禁止ですので、石室上部の盛り土部分。
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この不動神社をはじめとする八社は比較的狭い範囲に祀られており、すべてお参りすることができました。
奥の宮の他にも、山頂古宮跡への自然歩道もあり、こちらは山頂まで1時間半かかるようなので諦めましたが、次回はぜひ行ってみたいものです。

また民家村自然広苑という、移築した歴史的価値のある民家や様々な花の植えられた広い公園があり、近隣の方には素晴らしい憩いの場ではないかと思います。
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禊池いう大きな池もあるのですが、風があったので細波立っており、水の出入りはないはずですが濁りもなく、波打ち際に群れる鯉の姿がはっきりと見えるほど水は澄んでいました。
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本殿から奥の宮は木々の茂る荘厳な雰囲気をたたえていましたが、公園の方は開けていて明るい雰囲気で、違う世界が隣あっていて不思議な場所でした。

木々の生命力が旺盛な今の時期だからこその神社の佇まいを見ることができた貴重な体験でした。