夏の色と風景
災害レベルの暑さと言われる今年の夏。
福岡では毎日35度を超える暑さが続いています。
でも、私は夏生まれのせいか一年で夏が一番好きです。
今年の暑さは体がどうにかなりそうですが、それでも寒いより暑い方が好きです。
夏が好きな理由のひとつは「色」です。
空の色が濃い。雲はくっきりと白くて、山の緑も深い。
眩しくて強烈な太陽の下、色の鮮やかさと対比の美しさは夏ならではです。
春にも秋にも冬にも、それぞれの美しさがありますが、夏の美しさは力強さと生命力を感じさせます。
空の色もそうですが、山の緑は新緑から徐々に色を深くして、秋の紅葉の前に今もっとも濃い緑を見せています。
とても美しい夏の色と風景。
そして思い出した詩「世界はうつくしいと」。
長田弘さんの詩集『世界はうつくしいと』所収の一編です。
「うつくしいものの話をしよう。」で始まり
「何ひとつ永遠なんてなく、いつかすべて塵にかえるのだから、世界はうつくしいと。」で終わる詩。
この夏、この時が一度きりだから、風景はこんなに美しいのでしょうか。