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福岡県小郡市の如意輪寺、またの名を「かえる寺」の風鈴まつりへ行きました

最近SNSで見かけた、かえる寺の風鈴まつり。

連日猛暑で、たくさんの風鈴が音を立てている様子を想像するだけでなんだか涼しそう・・・ということで行ってみることにしました。

 

如意輪寺について簡単に説明すると、

729年に行基によって開創。

ご本尊の如意輪観音は、日本で唯一の立像で福岡県指定文化財です。普段は秘仏で12年に一度巳年に御開帳され、次にお姿を拝見することができるのは2025年です。

如意輪観音の「如意」とは「自由」「自在」「思い通りになる」という意味で、願いを思い通りに叶えてくださる観音様だそうです。

 

さて、車を使わずに行くには、天神から西鉄電車に乗り三沢駅で下車。この間は30分程度です。

ちょうど台風が通り過ぎたばかりのせいか、雲が多く気温もいつもよりは涼しくていつもよりは外出しやすい日でした。

途中の停車駅「筑紫駅」では電車のドアが開くと、ホームをたくさんのトンボが右に左に行き交っていて、のんびりとした空気が漂っていました。

 

三沢駅を出て、右手に伸びる道を道なりに歩き、比較的広い道(県道88号)に出たら左に曲がります。

この県道88号、如意輪寺へ向かう左手は緩やかな上り坂なのですが、道がまっすぐに伸びていて道の一番高いところが空と接しているんです。

 

皆さん眼科の検査で、顎を載せてレンズをのぞく検査をしたことありますか?まっすぐ伸びた道の先に気球がある、あの検査。

あの検査の風景に似ていて、道のうえに気球がありそうな景色でした。

私は車に乗ることがないので、まっすぐな道自体初めてです。

如意輪寺と反対方向もやはりまっすぐな道で、見ていて気持ちがよかったです。

写真に撮りたかったのですが、さほど交通量が多くないとはいえ、道の真ん中に立ち止まって写真を撮るわけにはいかず断念。

 

さて、三沢駅から徒歩10分ちょっとで如意輪寺です。

ご本尊は県指定文化財だというのに「かえる寺」という看板が、潔さのようなものを感じます。

 

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たしかに「かえる寺」の名の通り、いたるところにカエルの像とメッセージがありました。

かえるだけでなく、お地蔵様はじめ多くの石仏もあり、まじめにお参りしつつユーモラスなかえるとメッセージに楽しくなります。

 

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本堂前でカラカラと音を立て続ける無数の風鈴。台風の名残りのように風があった今日は、短冊が始終風に舞い、音が止むことがありませんでした。

短冊にはそれぞれ願い事が書いてあります。

この風鈴はひとつ500円で売ってありますが、持ち帰ることはできなくて、願い事を書いてお寺におさめます。

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本堂は中央から下がる金色の天蓋が荘厳な雰囲気を醸し、外とは別世界のように美しさです。

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その隣はかえる部屋があり、それはもう、溢れかえるかえるかえる・・・

色々な素材の置物からおもちゃから無数のかえるが飾られていました。

 

境内には楓が多く、今はすべてが緑ですが秋には紅葉して違った美しさを見せてくれそうです。

 

風鈴まつりは6月中旬から9月頃までで、今年はもう過ぎてしまいましたが7月17日は夏祈願大祭が行われます。

願いを叶えるために行くのもいいし、散策するにもいいところです。

 

「かえる」は「初心にかえる」「若かえる」「気持ちを新たに変える」など、人生を楽しく豊かに過ごしましょう、というメッセージを含んできるので、境内をめぐってかえるを見るだけでも微笑ましい気分になりますよ。

 

参拝の後は、かえる寺のお隣にある洋菓子店「レーブ・ド・ベベ」で休憩したのですが、ケーキがとてもおいしかったです。ケーキの写真は、あまりにおいしそうですぐに手を出してしまったので撮れませんでした。

喫茶スペースも人が多く、菓子やケーキを買いに来るお客さんがひっきりなしでした。

地元の有名店なのですね。

 

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気持ちよく楽しくに美味しいまで加わって、行って良かった「かえる寺」でした。