言葉のカタチ

言葉にならないものをカタチにしよう

懐かしの東京上野散歩②

東京3日目。

最終日の21日は雨の予報だったものの朝から傘は必要なく、さほど暑くもなく散歩日和。

まずは日暮里の朝倉彫塑館へ行きました。が、なんと休館日!

下調べが足りず残念なことに。

朝倉彫塑館は彫刻家朝倉文夫氏のアトリエ兼住居だったところで、洋館と和館が融合した建物です。

庭のほとんどが池で、そこに巨石が配され、木々が植えられています。

部屋の縁の下まで水が湛えられ、水の上に家が建っているような不思議な感覚になります。

屋上には結構広い庭園もあります。

ここの建物と庭が大好きなのでぜひ見たかったのですが、またいつかのお楽しみとなりました。

 

目的の朝倉彫塑館が見られず、その後どうするかちょっと考えましたが、谷中から上野へ向かって歩くことに。

この朝倉彫塑館から谷中霊園を左手にして上野まで歩く道沿いには、小さなギャラリーや歴史ある寺や、なんだかよくわからないけど入ってみたくなる面白そうなスペースが色々あり、昔、休みの日にはこうしてよく歩いたなことを思い出しました。

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東京国立博物館の横に出てきて、それから上野公園を通り抜ける予定でしたが、大好きだった東博を素通りすることができず、時間もあまりないのについ入館。

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シンボルのユリノキは青々と葉を茂らせ、本館前のタイサンボクの木にはいくつかの花が咲いていました。

 

私が「ユリノキ」を知ったのはこの東博で、大きな木の上に黄色っぽいチューリップのような花がたくさん咲いていて、初めて「この木なんの木だろう?」と木そのものに注意が向きました。

その後、「ハンテンボク」という別名があることを知り、落ちていた葉の形を見て「なるほど~」と感心しました。あの葉の形を「半纏」に見立てるなんて昔の人はセンスがいいですよね。

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東博本館は、昔よく浮世絵を見に行っていました。

平成館ができる前は特別展も本館で展示していたように記憶してるのですが、平成館ができてからは本館は常設展示になり、静かでゆっくりと展示品を見られるお気に入りの場所でした。

今回は海外の観光客が多くて、さほど静かではありませんでしたが。

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本館をさっと見る程度で入ったのに、結局じっくり見て回ったのでお昼を過ぎ、東洋館の別館にあるホテルオークラのレストラン「ゆりの木」で「五目つゆそば」を頂きました。具だくさんでおいしかったです。

 

昼食後はもう一つ行きたかった、不忍池側にある「横山大観記念館」へ。

横山大観の旧住居で、数寄屋風の日本家屋と落ち着いた庭園が好きな場所です。

私が見たかった「無窮を趁ふ」の額は見当たらず、それは少し残念でしたが、邸内の雰囲気、大観の作品を間近に見られて満足でした。

 

大観記念館から上野駅に戻る途中、行列していることが多く、混んでいたらそのまま帰ろうと思って寄った「みはし」。

運よくすぐに店内に入れ、クリームあんみつを食べて大満足。久しぶりの味はとても美味しかったです。

そしてこれが東京最後の味になりました。

 

その後は空港に向かい無事に福岡に戻ってきました。

上野界隈だけでも見たいところはまだまだあるので、また近いうちに東京に行けるといいなあ。

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