懐かしの東京上野散歩①
6月19日から6月21日の二泊三日で、16年ぶりに東京へ行ってきました。
昔、7年ほど上野の会社で働いていて、その後九州に戻って以来の東京です。
飛行機に乗るのも16年ぶりで、チケットの取り方もよくわからず色々もたつきました。昔は知り合いが取ってくれていたので、自分で手配したことがなかったのです。
空港で小さなアクシデントにいくつか見舞われながらも、なんとか無事に東京到着。
上京目的はミュージカルの観劇ですが、大好きな上野界隈をぶらぶらしようと宿泊も上野にとりました。
到着初日は上野公園をふらっと歩き、昔よく行った上野東照宮へ。
正月には毎年必ず冬牡丹を見に行っていた神社です。
この日は夕方5時を過ぎていて中の拝観はできず、唐門の外からお参りしました。
2009年から数年をかけて大規模な修理が行われたので、唐門が金色に輝いていて別の神社のようでした。
公園内で夕食をとり、アメ横や中央通りを歩きました。
それにしてもアメ横に薬局の増えたこと!
「一軒おきに薬屋じゃないの?!」といいたくなるくらいの薬局率の高さ。
タックスフリーが掲げてあり、確かに外国人観光客が多くて、聞こえてくる会話はほぼ中国語でした。
夜でも人通りの多いアメ横を通り抜け、また戻り、今度は中央通りを「ヨドバシカメラ」「ABAB」「鈴本演芸場」などがあるのを懐かしく見ながら歩きました。
昔、ヨドバシカメラではワープロやPCを買ったし、文具系家電の好きな私は飽きずに時間が過ごせる場所でした。
ABABはかつての私にとっても対象年齢が若すぎる店でしたが、カラフルでエネルギッシな店内が上京したての私には珍しいものでした。
鈴本演芸場は当時、北村薫さんの「円紫さんシリーズ」が好きだった私にとってぜひ行ってみたい場所だったのですが、どうしても一人で入れませんでした。
少しの勇気を持って行ってみればよかったと今でも思います。
中央通りにはそんな思い出がありました。
最後昭和通りに出ると、懐かしい「多慶屋」。相変わらずの賑わいですね。
昭和通りはオフィスが多く夜は比較的街が暗めです。
しかも首都高が上を走っているため、ガード下は東京とは思えないくらいの闇で怖いくらいでした。
それでも月が明るい夜でのんびり歩きながらホテルに帰りました。
翌日は朝から結構な雨。
前日は入れなかった上野東照宮の社殿はなんとしても見たくて、雨の降る中最初に向かいました。
雨に濡れる金色の唐門もなかなかの風情ですが、入口で「社殿内部には入ることはできません」と言われちょっとびっくり。昔は社殿内にも上がることができたのです。
が、当時は修理前で天井画も煤け、廊下はハトのフン害で新聞紙が引いてあり、こう言ってはなんですが東照宮なのに気の毒なほどボロボロでした・・・。
徳川家康公に関わる書なども多数展示してあったのですが、それももう見られないようです。
昔は拝観者はいないことの方が多く、時々二、三人の方とすれ違うと「今日は人が多いな」と感じたほどです。
文化財保護という観点から、社殿への昇殿禁止はしかたがないので、透塀や社殿の彫刻を拝見しました。透塀は動物や植物、海の生き物などがとても素晴らしいです。昔は色も剥げていたと思いますが、修復で鮮やかな色が戻り天気のいい日にじっくりと見たかったです。
左甚五郎作と伝えられる唐門の昇り龍と降り龍も見事でした。
偉大な人ほど頭を垂れるということから、頭が下を向いている方が昇り龍です。
その後、上野公園から近い旧岩崎邸庭園へ。
「こんな雨の中をようこそいらっしゃいました」と、受付の方から丁寧にご挨拶いただいたほどの土砂降り。
私が行ったこの時は洋館の外壁塗装工事のため建物の一部にシートがかかっていて、全体が見られないからと洋館全体が写ったポストカードをいただきました。
シートがかかっていなくても自分では上手く撮れないのでありがたいです。
中に入るとボランティアの方の説明案内の時間だったようで、色々とお話を聞きながら中を見学しました。
和館にはお土産物や甘いものがいただけるお茶席があり、和菓子と抹茶のセットをいただきました。
こちらには岩崎家に縁のある小岩井農場の、特製バニラアイスなどもありました。
その後は上野を離れ日比谷へ。
日比谷にはあまり行ったことがなく、方向音痴なので雨の中迷いたくなくて、夜観劇予定の帝国劇場までのルートを下見しました。
小雨のなか日比谷界隈を歩いたものの、やはり私は下町が好きで、それからまた上野に戻り、夜、改めて帝国劇場に出向きました。
福岡から見に来てよかった!
「ミュージカル モーツァルト!」素晴らしかったです。